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第15回化学公開セミナー

名古屋工業大学 生命・応用化学教育類では、2010年から所属教員の研究をやさしく分かりやすく紹介するための化学公開セミナーを開催しています。今回はお二方にご自身の研究を紹介していただきます。ひとりは「糖鎖合成を基軸とした生命機能研究」という演目で有機化学分野の宮川 淳准教授、もうひとりは「分子の表面修飾による機能性材料開発」という演目で無機化学分野の猪股 智彦教授です。多数の皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2024 年 6 月 26 日(水)14:40~16:05
場所:4号館1階ホール
参加費:無料
対象:学内外の興味ある方すべて
申込:当日直接参加

講演1 14:40-15:20 (講演時間30分程度、質疑10分程度)
タイトル糖鎖合成を基軸とした生命機能研究
講師:宮川 淳 准教授  座長:山村 初雄 教授

講演2 15:25-16:05 (講演時間30分程度、質疑10分程度)
タイトル:分子の表面修飾による機能性材料開発
講師:猪股 智彦 教授  座長:小澤 智宏 教授

お問合せ先:生命・物質化学プログラム長 中村修一
E-mail: snakamur@nitech.ac.jp


糖鎖合成を基軸とした生命機能研究

講師:宮川 淳 准教授

糖鎖の研究は、近年、構造解析装置の発展により急速に進展してきている。しかし、糖鎖の自動合成は未だに困難であり、合成化学が果たす役割が大きい。DNAやタンパク質とは異なる二次代謝物である糖鎖を、化学合成により構造を制御して構築し、その機能を明らかにする研究は人の健康にかかわる重要な課題となっている。本講演では、我々がこれまで化学合成および、機能解明、応用などの研究を行ってきた菌類の細胞壁であるβグルカンおよび糖鎖を生合成する糖転移酵素の基質である糖ヌクレオチドの研究について紹介したい。

分子の表面修飾による機能性材料開発

講師:猪股 智彦 教授

固体表面はそれ自身が非常に反応性に富む反応場であるが、そのような反応場を合目的に分子修飾することで新たな機能性を付与することができ、電極触媒や電池材料、センサー材料などに応用することが可能である。本講演では、分子の表面修飾により作製された機能性材料を利用したCO2変換電極触媒や色素増感太陽電池、微生物センサーなどの研究について紹介する。